Silent Foreign Perspective

アルバム語り 2024前半

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Published at 2024-05-05 00:18:41

3月にプレイリスト作るほど曲を探せなかったのだけど、アルバム単位だといくつか良い作品があって何か言いたくなったので言っていく。別に月にいくつとか決めずに思いついたら書けばいいのだけどデフォルト何もしない人間なので決めないと書けない。。。2024後半があるかは不明。

KNOWER FOREVER / KNOWER


2023年6月リリース。たしか3月に来日しててそれで無限におすすめTLに流れてきた記憶。どのフォロワー由来かはあんまり心当たりがない。
KNOWERはLouis ColeとGenevieve Artadiのデュオ。ルイス・コール、なんか聞いたことあるなあと思ったらClown Coreの中の人(とされている)の名前だった。あれ好き。Clown Core思い出せなくてピエロコアで調べたら鍵盤しばきの話しか出てこなくてウケた。
アルバムはポップだけど音色とかがチープに感じてしまってそこまでは刺さらなかった。というかヘッドホンでも家でも聴いてみたけどSpotifyだと音質が悪い気がする……? 歌モノなのに英語を全く聞き取れないクソザコジャップな時点で十全に楽しめてるとは言えないのだけど。
そんななかでもメロディがキャッチーで超絶ドラムも楽しめるIt Will Get Realはわかりやすくて好き。あとたぶん世間的にはThe Abyssとか人気そう。中毒性高い。

Weather Underground / Serph


2024年3月リリース。日本人でエレクロトニカと言えばでおなじみ(?)Serphの新譜。
どうしても前作Apsarasとの比較になってしまうのだけど、今作はリズムが激しかったりとかでうるさく感じてしまう印象。ジャンル的にもD'n'Bが多いっぽい?
前作は歌とかストリングスがメロディっぽく聞こえてキャッチーだったのだけど今回は「鳴ってるなあ」と思ってしまうというか。雑に言ってしまえば前作の方がエモくて好きだった。
とはいえ音だけで一発で人がわかるくらい個性があり、音だけから世界観が伝わってくるアーティストはなかなかいないのでこれからも聴きます。
個別の曲の話をするとHailstoneは硬派に振り切っている感じでよかった。Lime Greenは前作らしさを感じさせつつ次の曲へシームレスにつながるのが好き。

シンドローム / 自由が丘 & 三月


2024年4月リリース。Local Visionsで知った方。2022年まとめに書いてて、1年半ぶりの新譜。どことなーくファンクっぽさが増した感じはあるけど前作通りのオルタナポップ感。
歌詞の突飛さ、間の抜け方から曲調も相まって初期の相対性理論っぽさを感じなくもない。こういう女性ボーカルを全部やくしまるえつこだと思っている説もある。
特に異界探偵のサビの繰り返しや貧乏神の衝撃的な歌詞からの歌いだしはめっちゃ耳に残る。一方でエメラルドスプラッシュの平熱で無意味な感じもいい。それでアルバムが終わるとこも好き。

THE MAGICAL TOUCH / 松木美定


2023年11月リリース。この人をLocal Visionsで知ったって言うのは厄介古参ファン感ある。もっと前から活動してるでしょと思ったら楽曲リスト見る限り本当にそれが(SoundCloudを除いて)最初のリリースだったっぽい。最初のミニアルバム?はかなり聴いててシゴトップスはこれアタシだ……(歌詞共感女子中学生)になったしサビ前の2小節が好き。
なんで古参アピするかっていうとSpotifyのNew Music Wednesdayあたりでフィーチャーされて知名度上がっているらしいので。
基本的にジャズをルーツに持つ方っぽいんだけど、最初はもろジャズだったのがどんどんポップになっていく。というかたぶん楽器編成のレパートリーがいわゆる"ジャズ"から増えていっている感じ。
このアルバムは知ってるポップのパーツが組み合わさって聞いたことない曲になっている、という印象。連符とか裏拍でのキメとか。全然曲調もジャンルも手法も違うけどSEVEN IDIOTS / world's end girlfriend聴いたときと同じ感想かもしれない。
コロコロ変わる予想できない展開を日常に寄り添った歌と詞で包み込んだ秀作。腕を組んで活動を見守っています。

Underlight & Aftertime / downt


2024年3月リリース。去年邦ロックを聴き漁ってる最中に発見した。別のバンドと混同したか、ファーストアルバムの音の印象からそう思ったのかなんなのかわからんけど結成して大分長いこと経ったバンドだと勘違いしていた。実際は2021年結成。
過去のアルバムだとminamisenjuがわかりやすくて好き。シンプル骨太ロック。今回のアルバムもスリーピースらしい真っ直ぐさとスリーピースらしからぬ分厚い音が合わさり最高。
最初の方はテンポが遅い曲多めなこともあって瞑想的な印象。煉獄ex、mizu ni naruあたりから空気が変わってきて9曲目、紆余からラストにかけての盛り上がりが良い。何がどう良いかを伝える術がないのですが。。。
ファーストアルバムの新録も多くて、人に薦めるのはこのアルバムがよさそう。

謎の感想END